(図1)

 
 シンスプリント(shin splints)とは、ランニングなどにより「ふくらはぎ」内側の中1/3から下1/3にかけて生じる痛みの事を言い(図1)、下腿のランニング障害の最も多い原因の一つです。脛骨疲労性骨膜炎と訳されていますが、わが国でもスポーツ界では一般的にシンスプリントと呼ばれいている事が多いようです。
 年齢は10代から40代、特に16〜17歳ぐらいに多く、女性は男性の約1.5倍の発生頻度です。
 原因となるスポーツは、陸上競技、バスケットボール、最近ではエアロビクスなどに多く見られます。また、高校や大学の新入部員や合宿などで練習量が急激に増加した時に発症する事が多いので、この時期特に注意が必要です。
 
 
 
発生原因
 
 シンスプリントの発生部位である「ふくらはぎ」後内側の脛骨中1/3から下1/3には、ヒラメ筋(つま先立ちする時に収縮する筋肉)の筋腱が付着しておりこの筋腱の張力が原因の一つとされています。その他に、下腿や足の形態(扁平足など)や筋肉の機能低下と柔軟性の欠如、練習する場所の表面(アスファルトなど)、靴、練習方法なども発生の原因とされています。
 
 
 
治療・予防
 
 発症してしまった場合でも、完全に休養する必要はないと考えていますが練習量と内容の見直しが大切です。ランニング(特にダッシュ系)とジャンプ動作を減らし、練習前後のストレッチ(とくに練習後のクールダウンのストレッチは重要)と練習後の氷冷(15分位)をすることで軽傷なら、1〜2週間で軽快します。慢性のものは数ヶ月かかることもあり、先に述べた下腿や足の形態に起因する場合は、足底装具(足の土踏まずを支える靴の中敷きなど)が必要になることもあります。
 予防には、下肢の筋力強化とストレッチが重要です。靴はクッションの良いものを選び、アスファルトなどの固い路面の走行をなるべく避けるなどの練習環境の整備も必要です。