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一言に骨折と言っても色々なタイプがあります。疲労骨折はスポーツ活動中のランニングやジャンプ、スウィングなどの動作でストレスが骨の一部にかかり続け
亀裂が生じる骨折です。ですから下腿部(ひざしたから足首までの部位)だけではなく、全身の様々な骨(肋骨や骨盤にも)に発生します。 下腿部には脛骨、腓骨と 言う二本(二つを総称して下腿骨とも呼びます)の骨があり(図1)両者共に疲労骨折の中では発生頻度が高く、一度起こすとスポーツ復帰に非常に時間がかかる タイプもあるため今回取り上げました。 原因となるスポーツとしては陸上競技、バスケットボール、バレーボールが共通して多いようです。 脛骨疲労骨折 脛骨の疲労骨折には大きく分けて跳躍型、失踪型と呼ばれる二つのタイプがあります。 脛骨跳躍型疲労骨折は、脛骨前方に働く 張力が原因で脛骨の前中1/3に発生します。難治性で復帰まで4ヶ月以上、平均12ヶ月を必要とします。手術療法を行う事も ありますがそれでも4〜6ヶ月かかります。 脛骨失踪型疲労骨折(図2)は、脛骨の上1/3と下1/3の内、後方に発生し1:3の 割合で下1/3に発生する頻度が高いようです。いずれもほぼ8週間の局所安静でスポーツ復帰できますが、レントゲン検査で骨が 治っているにもかかわらず痛みが長期間続く場合もあります。 腓骨疲労骨折 腓骨疲労骨折も跳躍型(図3)と失踪型に分類され、前者は腓骨の上1/3には後者は下1/3に発生します。 跳躍型の 腓骨疲労骨折は、昭和30〜40年代頃には「ウサギ飛び」が原因で発生し問題となっていました。さすがに今、 「ウサギ飛び」をしているところは見かけませんが・・・もししていたら間違ったトレーニングなのでやめて下さい。 跳躍型も失踪型も治療には、4〜8週間かかります。 下腿骨の疲労骨折はタイプによってはスポーツ復帰に非常に時間がかかり、大事な試合に出場できないばかりか スポーツでの進学のチャンスなどを逃す要因にもなりかねません。したがって当然のことながら起こさない事が 一番です。トレーニング内容や環境、シューズの選択などきめ細かな配慮が必要です。さらに女性では生理周期の 管理も大切です。過激なトレーニングなどで生理が止まってしまい(長距離ランナーに時々みられる)この状態が 長期に続くと女性ホルモンの関係で骨そのものが弱くなってしまい(閉経後に骨密度が急激に減少し骨粗鬆症に なるのと同じ)疲労骨折が起きやすくなります。 また疲労骨折は何週間か経過した後に骨の変化が現れるため、 発生当初はレントゲン写真で確認できないことがよくあります。レントゲン検査を受けて何ともなかったといって 安心はできません。痛み出してからの経過や圧痛部位などから「疲労骨折の疑い」の時点で治療が始まります。 治療期間が長くなる場合には、筋力や心肺機能はもとより種目のスキルを落とさないように配慮が必要です。 |
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